ヴェルフェ矢板

巣立ち、挑み、還る。——ヴェルフェ矢板が描く「循環」という希望 ― 二人の帰還に寄せて ―

日頃よりヴェルフェ矢板への温かいご支援、ご声援をいただき、心より感謝申し上げます。


後藤裕二選手のトップチーム加入、そして花山英二氏のアドバイザー就任。この2026シーズン、ヴェルフェ矢板にとって、いえ、クラブの歴史そのものにとって、極めて大きな意味を持つ二人が揃いました。

世代も違えば、クラブでの役割も異なる。けれど、二人には一つの共通する物語があります。

この栃木県北の地でサッカーと出会い、厳しい外の世界へ飛び出し、戦い続け、そして——再び、この故郷へ還ってきた。

後藤選手は、当クラブのアカデミー(当時のヴェルフェたかはら那須U-12)で育った選手です。少年時代にこの地でボールを追いかけ、やがてJリーグの舞台へ。幾多の試練を乗り越え、研鑽を積み重ねた彼が、「トップチームの選手」として帰ってきてくれました。かつてアカデミーで夢を描いた少年が、今度はピッチの上でその夢の続きを見せてくれる——これほど胸が熱くなることがあるでしょうか。

花山氏は、隣接する大田原市の出身。県北地域のパイオニアとしてJリーガーへの道を切り拓いた方です。プロの世界で培った豊かな知見と経験を、「地元のクラブに還元したい」という想いとともに、アドバイザーに就任してくださいました。


私たちヴェルフェ矢板は、創設以来、一つの信念を掲げ続けてきました。

単に勝つためだけのチームではなく、「地域に根差し、人が巡る、循環型のクラブ」 であること。

それは決して、掲げるだけの理想ではありません。

振り返れば、このクラブの原点は「矢板サッカークラブ」として産声を上げた時代にまで遡ります。この地でサッカーと出会い、ボールを追いかけ始めた少年たちがいました。やがて彼らのうち、地元に残り続けた者と、一度外の世界に出てから帰ってきた者とが再び合流し、ともにこのクラブの礎を築いてくれた。ヴェルフェ矢板の歴史は、その最初の一歩から「地元で育ち、還ってきた人間たちの手」によって紡がれてきたのです。

その志は、時を経ても途切れることなく受け継がれています。

現在も、かつてこのクラブで汗を流したOBたちが、指導者やスタッフとしてクラブを支えてくれています。自らが受け継いだヴェルフェのDNAを、次の世代へと手渡しながら。

アカデミーに目を向ければ、土屋巧選手(柏レイソル)、星景虎選手(ガイナーレ鳥取)といったJリーガーが巣立ち、星宗介選手はU-17日本代表に選出されました。ここから飛び立った若い才能が、トップレベルの舞台へ駆け上がっています。もちろん、彼らだけではありません。数多くのアカデミー卒業生たちが、それぞれの場所で、それぞれの夢に向かって逞しく歩みを進めてくれています。

その一人ひとりの歩みこそが、ヴェルフェ矢板の誇りです。


OBたちの献身。全国で奮闘する卒業生たちの存在。そうした確かな土壌の上に、今、外の世界を知る地元出身の二人が立て続けに合流してくれた。

このことは、私たちが長年思い描いてきた「地域とクラブを巡る大きな循環」が、ついに目に見える 「形」 となって現れ始めた瞬間だと感じています。


いま、地方では「若者が出て行ったまま、戻らない」という現実が、静かに、しかし確実に進んでいます。

けれど、私たちは信じています。

この街に 「愛するクラブ」 がある。「本気で熱くなれる場所」 がある。それだけで、人が帰ってくる理由になり得ると。

「ヴェルフェがあるから、地元に帰ろう。」

「ヴェルフェがあるから、この街で夢を追おう。」

後藤選手と花山氏の帰還は、まさにその希望の体現です。

一度巣立った人が、再びこの地に戻ってくる。そして、外の世界で得た経験を、次の世代へと注いでいく。私たちはサッカークラブという枠を超えて、「人の還流を生む拠点」 でありたい。そう、強く願っています。


後藤選手がピッチで放つ 熱量。花山氏がもたらすプロフェッショナルの 知見。

この二つの力を新たな原動力に、ヴェルフェ矢板はこれからも、地域の子どもたちが夢を抱き、いつか胸を張って帰ってこられる場所であり続けます。

新たなフェーズへ踏み出すヴェルフェ矢板に、どうぞご期待ください。

ヴェルフェ矢板

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